後遺障害診断書の作成を勧め、12級13号が認定された事案

  • CASE1290
  • 2025年08月07日更新
男性
  • 10代
  • 男性
  • 学生
  • 後遺障害
  • 示談交渉
  • ■後遺障害等級12級13号
  • ■傷病名左TFCC損傷、左尺骨茎状突起骨折、橈骨遠位端骨折
  • 最終示談金額1194万円

ご相談に至った経緯

Aさんは125ccのバイクで走行中、信号機のない交差点で軽自動車と出会い頭で衝突し、5メートル前方に飛ばされてしまいました。軽自動車は一時停止を主張しましたが、見通しの悪い場所だったため、Aさんのことは見えなかったと思われます。

Aさんは当初、左橈骨遠位端骨折と診断され、手術後ギブスで固定していました。しかし、左手(利き手)の手首の痛みは改善せず、左TFCC損傷、左尺骨茎状骨折が判明しました。8か月間の保存的加療を経て、あらためて手術が実施されました。

ご相談内容

Aさんは弁護士費用特約が付いている保険への加入がなく、慰謝料、過失割合、そして弁護士費用について相談をされました。医者から「痛くなればまた来なさい」と言われ、治療が終了していましたので、当方から後遺障害診断書の作成を強くお勧めしました。

ベリーベストの対応とその結果

後遺障害診断書を作成してもらい、自賠責保険に申請したところ、「TFCC損傷を窺わせる所見が認められ、他覚的に神経系統の障害が証明される」との理由で12級13号が認定されました。
また、刑事記録を取得し、過失割合について検討を行いました。
その後、相手方保険会社と示談交渉を行いました。保険会社は逸失利益に関して、当初、基礎収入を低く、また労働能力喪失期間を10年と制限する主張をしてきました。一方、当方は、基礎収入として全年齢平均賃金センサスを採用し、かつ症状が67歳まで残存すると主張しました。なお、Aさんには裁判を勧めましたが、早期解決を希望されていたため、裁判には至りませんでした。

当初、保険会社は300万円程度の示談案を出していましたが、交渉の末、増額を認め、示談額は970万円となり、結果、約670万円を増額することができました。

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